Prologue~西高ラグビー部のはじまり~

 2003年。西高ラグビー部の始まりは一人のナイスミドルなおじさんからだった。その名は人呼んで甲斐G。

  大分女子高校から大分西高校という男女共学になった1年目の秋初め。

女子高の名残りが強い中、レフリーの甲斐Gは念願のラグビー部創設を目指した。

まず手始めに少ない男子の中から、ガタイ のいい男1人を引っ張ってくることに成功。

そしてその男こそ、初代キャプテン安藤氏。

西高ラグビーの歴史は、たった2人から始まる。

その後、安藤氏の 巧みな話術(要は嘘)と甲斐Gの「熱い男の勧誘」により部員は4人にまで増えた。しかし、試合に出場する気のあるメンバーはいなかった。

というよりむしろ、人数もいないため試合に出られるなど毛頭思っていなかったのだ…。 

練習場所は基本的に駄の原グラウンド…の敷地の横の公園? のような場所。

芝生も荒れ、石も多いとても一高校の部が活動する場所ではない。

 

 そんななか、中学校から2人の男が受験勉強の息抜きに、練習に遊びに 来るようになる。
 そして桜咲き乱れる4月。その2人は部に入り、6人となった。

そこに、入部希望者がもう1人、元気に現れる。

 

「よし、これ から楽しくラグビーをしていこう!」

同好会ならではの、ゆる~い拍手が広すぎるグラウンドに響き渡る。そんな中、甲斐Gはこう言った。

「7人制に出るぞ!」

「え?」

…7人制? …試合? …何それ?

7人は皆一同に、それぞれに首をかしげたのだった――